毛根がない抜け毛は正常な抜け毛?危険信号?抜け毛でわかる薄毛リスク

抜け毛というと、関心は本数に向きがちですよね。でも、毛根がない抜け毛は危険信号といわれるように、その色や形は抜け毛についての情報源なんです。

抜け毛の毛根で一体何がわかるんでしょう。毛根の状態が正常なのか異常なのかを、虫メガネ片手にじっくり検証していきましょう。

毛根がない抜け毛は危険?毛根でわかる抜け毛の情報とは?

毛根は、髪が成長するための機能が集中している部分です。

血流で運ばれてきた栄養や酸素が毛根下端にある毛乳頭に届き、それが毛母細胞に渡されて細胞分裂がおき、髪になって伸びて行きます。

髪の毛が育つ中枢部分なので、ここに何か異常があれば健全な髪は育ちにくくなりますね。

毛根の異常とは、毛球という根元の丸い部分が変な形だったり、色がおかしい、毛幹という髪の毛本体が細い、など。

抜け毛の毛根を観察すれば、その様子から正常か異常かを判断したり、対応を考えることができるんです。

正常な抜け毛とは?抜け毛には正常と正常でない2種類ある

抜け毛は平均すると毎日100本前後も抜けていて、抜け毛自体は日常的なこと。抜けた分だけ生えてきてバランスがとれているんです。

その日常的な抜け毛は正常で、形はおなじみの丸い根元(毛球)とそこから長く伸びた毛幹という部分からできています。

正常な抜け毛の毛根が白いって知ってた?

その毛根ですが、根元が白いのが正常なんです。下の端っこにある毛球が白くなる部分になります。

もともと髪が作られるときに、色素細胞から黒い色素も作られるんですが、髪が伸びるにつれて色素もそちらへ吸収されていき、根元は白く変わっていきます。

毛根が白い抜け毛は、十分成長して黒い色素が使われた毛という証明といえますね。

よく心配されるのは「白髪の始まりでは?」なんですが、決してそうではありません。正常に成長してきた髪の毛は、毛根が白いものなんです。

注意!白い付着物がついた毛根は白くても正常ではない

一見白く見えても、よく見ると毛球が白いのではなく、白い付着物だったりします。

白い塊なら皮脂でしょう。頭皮に過剰に分泌された皮脂が固まったもので、毛穴をふさいで髪の成長を阻害する邪魔者です。

皮脂が多すぎると、これが好物の頭皮常在菌が異常に繁殖します。その菌が出す分泌物が頭皮を刺激して、炎症、かゆみの原因にもなります。

皮脂が多いのは体質もありますが、脂質の摂りすぎやシャンプーの影響かもしれませんね。

正常でない抜け毛の毛根はどんな色や形?なぜそうなった?

抜け毛には正常でない抜け毛もあります。これが増えてくると、薄毛・ハゲになるリスクが大きくなるサイン。

何らかの影響で、形や色が正常な抜け毛とは違う毛が抜けてきます。その状態から頭皮や体の問題をうかがうことができるんです。

その、正常でない抜け毛をみていきましょう。

毛根の先にしっぽがついた抜け毛

普通の抜け毛に見えますが、毛根の先の毛球に細いしっぽがついていることがあります。これは、その髪が正常に寿命を終えたものではないことを示しています。

ちゃんと毛球があって成長自体に問題はないものの、何かの都合で早めに抜けてしまったんですね。

例えば皮脂などの汚れが毛穴に詰まるとか、頭皮が荒れるとか。フケが多い粃糠(ひこう)性脱毛症でよくみられる抜け毛です。

また、ヘアスタイルなど無理な力で引っ張られて抜けても、しっぽがつきます。

毛根が黒い抜け毛

一見して、毛球がちゃんとある正常な髪の毛なのに、毛根の色が黒い抜け毛が見られます。真っ黒で健康そうに見えるんですが、問題アリの抜け毛です。

毛根が白いのが正常な抜け毛。この黒い抜け毛は色素の供給がまだ終わらず、十分成長しないうちに抜けたことを表しています。

毛根が黒い理由①栄養不足

成長できなかった一番の理由は栄養不足でしょう。

ストレスや睡眠不足などで血行が悪かったり、片寄った食生活で必要な栄養が十分届けられず、成長が不十分だったことが考えられます。

髪にまで影響が及ぶのは、栄養不足が長期間にわたった結果です。今後も抜け毛が続き、薄毛になる可能性が高いですね。

毛根が黒い理由②ヘアサイクルの乱れ

成長しないまま抜けてしまった理由は他にもあります。

髪の成長サイクルは成長期→退行期→休止期を繰り返すんですが、これが乱れて成長期が短縮された場合、成長できないまま抜けることになるんです。

通常2~6年続く成長期が数ヵ月~1年に短縮されると、黒い色素を出し切る前に抜けてしまいます。それで、毛根が黒い抜け毛ができるというワケ。

このような早いうちに抜ける毛が次第に増えると、やがては薄毛・ハゲにつながるリスクが高まります。

毛根がない細い抜け毛

これは毛根のふくらみがなく、ストレートに終わっている抜け毛です。抜け毛自体も細く柔らかいし、長さも10㎝未満。

やはり成長していないまま早く抜けてきた毛で、これは毛根が黒い抜け毛と同じ。もちろんこの細い毛根も黒いままです。

そのうえ毛根の衰退度が高く、薄毛の可能性というレベルではなくもっと進んだ段階。すでに薄毛が始まっているかもしれません。

AGA(男性型脱毛症)を発症した人に特徴的な毛根なので、早々に対処しましょう。症状が初期の人でも、育毛剤などで予防対策が必要です。

毛根がとがっている

本来丸いはずの毛根の先が、逆に先細りになっている抜け毛です。非常に特徴的な形で、円形脱毛症の場合によく見られる毛根の形なんです。

急激に細胞分裂が止まって成長しなくなり、細いまま抜け落ちた毛ですね。

円形脱毛症の原因は不明ですが、免疫系や内臓に異常があったり、精神的なストレスでホルモンのバランスが乱れていることもあります。

正常でない抜け毛を抑える効果的な対応・対策はどうする?

薄毛につながるような抜け毛の原因の多くは、ふだんの生活の中にあるようです。例えば、血行不良や食生活の偏り、睡眠不足やストレスなど。

こういった原因なら、セルフケアで改善できそうですね。それが、成長サイクルの改善やAGAの進行抑制にもつながります。

ただし、進行したり病的な原因などは医療機関に委ねることですね。

白い塊(皮脂)・しっぽ対策@シャンプーと脂質摂取を見直し

毛根につく皮脂の白い塊を抑えるには、シャンプーが大切。皮脂をしっかり落とす、洗浄力が強めのアミノ酸系の育毛シャンプーを撰びます。

可能なら、その中でも洗浄力が強い「脂性肌用」を選んでくださいね。

そして皮脂分泌そのものを抑えるには、脂質の摂取量を減らします。好きな脂っこいものを減らす努力も必要です。

こうして頭皮の環境を改善することで、炎症や毛穴のつまりによる抜け毛(白い塊やしっぽのついた抜け毛)が抑えられるでしょう。

黒い毛根対策@食事の内容など生活習慣の見直し

栄養補給で抜け毛防止

栄養不足による抜け毛は、バランスのいい食事を心がけることで防げます。

髪の成長には、タンパク質と亜鉛、ビタミンB2、B6が欠かせません。

これを考慮しながら、野菜や脂質、糖質、タンパク質のバランスを意識した食生活を続けましょう。

血行促進と成長ホルモン確保で抜け毛防止

摂った栄養を毛根に届けるには、血行促進が必要。タバコはやめ、運動を習慣化することや頭皮マッサージを生活の中に積極的に取り入れてください。

そして、髪の成長に大きく関わる成長ホルモンは、睡眠中に分泌が多くなります。そのため、睡眠時間は少なくとも7時間は確保しましょう。

髪の成長を後押しすることで、成長不良による黒い毛根が正常化していきます。

毛根がない抜け毛対策@育毛剤を使ってヘアサイクル改善

頭皮改善や生活習慣の見直しでも、抜け毛やヘアサイクルは改善できます。でも、もっと手軽に効率よく改善するなら、育毛剤がいいでしょう。

育毛剤には保湿など頭皮改善や血行促進成分が豊富に配合。アミノ酸やビタミンも多く、正常な毛根に戻ることが期待できます。

育毛剤で髪が丈夫に成長できるようになり、ヘアサイクルも徐々に正常化していくでしょう。

黒かったり見えなかった抜け毛の毛根も、白くて正常な形に戻るはず。

とがった毛根対策@病的な抜け毛は皮膚科で治療を

円形脱毛症で起こる急激な抜け毛には、セルフケアでは無力です。もちろん育毛剤も効果なし。

毛根がやせ細った抜け毛を見つけたら、近くの皮膚科を受診してください。自然に治ることも多いとはいえ、悪性で全身に広がることもあります。

できるだけ早めに診断・治療を受けておくと、回復も早いでしょう。

まとめ・抜け毛を捨てる前にはよく観察してからにしよう!

見つけ次第捨てていた抜け毛ですが、その中には髪からのメッセージがいっぱい入っていましたね。自分の髪の健康状態を伝えてくれる、大切な情報源でした。

よく観察して、自分の毛根が白いか黒いか、形はどうなのか、常日頃から知っておくべきでしょう。

そうすれば、異常があればすぐ発見、対策を始められます。薄毛が気になる人は、手元に拡大鏡が必須です!